やっぱり山が好きだと思う
一生のうちでこんな景色を
自分の力で登ってみることができて幸せ
たった2週間前
西丹沢の雪山でビビりまくっていたのに
また雪山へ
今回はよく考えて
登山道が比較的整備されている塔ノ岳へ
もう何度も登っているのに
とても体が重い
左足が少し攣り始め
この間転んで強打した膝が痛み始める
だけど
西丹沢で写真でしか見たことのない
雪山の景色を
一生で一度でいいから見てみたい
その想いだけで頑張る
その間
ずっと私の前後で追い抜き追い越せで登っていたのは
年配で片麻痺の男性
一本ストックで慎重に歩を進める
そしてもう一人は
少しよろよろとゆっくり歩く高齢の女性
登山靴だけどそれ以外のアウターはほぼハイキングに近い
結局
山頂までその二人とほぼ同じタイムで到着
いったい
何人の人に追い越されただろう
森林セラピーの時は
スイスイと山道を歩けるのにな
私は
以前寿町という生活保護の人が住むエリアでずっと訪問看護の仕事をしていて
「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所に住む人たちのところへ訪問していたのだけど
みんな3畳一間の狭い空間で構わず平気でタバコを吸う
その時の副流煙で
今も時々喘息が出てしまう
だから
塔ノ岳のバカ尾根を休まずに登ったことは一度もない
それでも
調子が良いと
この間みたいに塔ノ岳より先の丹沢山まで登りきれたり
やっと自信がついたかなと思えば
しばらく山を登らない時期が続くと
あっという間に体力が落ちているのを自覚する
スイスイと登っていく人たちが本当に羨ましい
また少し体重も増えてしまったし
何よりも自分の健康管理が大切
山を登ることで
自分の体の変化にも気付かされるし
そもそも1日7時間も運動するなんて
登山くらいしかあり得ない
それが続けられるのは
やっぱり美しい山の景色を見たいから
そして
苦しくて息を切らして歩いていると
普段「もやっ」と悩んでいることを忘れられる
森林セラピーでいろんな人と森や山の中を歩くのも楽しいのだけれど
私にとっては
この一人時間も大切で
無理に人に合わせず
ゆっくり歩を進めていくのが
自分流の登山なんだと
子供の頃から三日坊主だった私
習い事が続かない
父親が
こんなにすぐ飽きるんだったら
何もさせるなって母親に怒ってた
大人になると飽きずに続けられるものがちゃんと見つけられる
山頂で食べる大好物の焼きそばパン
ずっと子供の頃から大好き
今でも飽きない
そう
そして
私は子供の頃から自然が大好きで
だから
登頂するのが目的ではない
ただ自然の中にいて
キレイな景色を見ていたい
達成感も必要だけど
その時その場にいること
話はしないけど
その時居合わせた人たちに
なんとなく
心の中で頑張れって伝えてみる
そんな出会いも大事
同じ価値観と持つ人とは
会話をしなくても
ただ隣に座って
目の前の雄大な富士山を眺めているだけで
一緒に感動を共有できている
自分に強いることなく
ゆっくり山を登っている時は
自ずと人に優しくなれる
人に優しくすることを忘れてしまったことを
登山を始めてから思い出させてくれた
初めて見た塔ノ岳からの雲海
一人で登ってきた女性が横で
「うわっ、すごいキレイ。感動しますね。」って
病気で麻痺になったり
老いて体力が落ちたり
だから
誰かに無理に合わせたり
気を遣うことなく
一人で
自分のために登る
歳をとっても
いつまでも自分らしく
そして
健康的で魅力ある女性でいたいから
そう
優しくなれると
人は美しくあり続けられるんじゃないかなと
私は思う
#森林セラピー #森林浴 #神奈川 #丹沢
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